Z3988GX64Q 総論 | 微粒子ブログ  fine particle blog

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ドライとウエット

電子材料の表面加工方法には、 ・ドライプロセス ・ウエットプロセス の2種類のプロセス(工程)があります。 ドライ”dry”とは、「気相中で」という意味です。 ドライプロセスとは、真空または若干のガス圧中で、分子または原子の大きさに分解され...
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自己紹介/self-introduction

私は化学系企業の研究者です。 30年微粒子の化学材料の研究開発に取り組んできました。 このブログで、微粒子技術、ビジネス、日本の研究文化、私の意見 などを書いていきます。 楽しんでくださいね。 Hi,there! I am an exper...
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理系女子の化学エンジニア

大学入試が始まる季節になりました。 今年は、理学部、工学部、医学部などの理系学部で、女子学生の志願者が増加しています。 難関大学での女子学生の志願者も増えているそうです。 政府の教育未来創造会議では、理工系女子の増加策強化を提言しましたし、...
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What are fine particles?

Fine particles, as the saying goes, are very small particles. The size of the fine particles that we will mainly cover in this blog is the range in size from a few nanometers to hundreds of nanometers. (1 nanometer is 1 millionth of 1mm) This is a trendy, virus-sized image. General virus is about 10 ~ 300 nanometers in size. The new coronavirus is about 100 nanometers. In fact, around you,there are so many things that use fine particles. For instance ・Paint ・Inks (also inkjet) ・Colorants for plastics ・Writing instruments ・Electronic materials (TVs and smartphones) ・Cosmetics ・Batteries (lithium-ion batteries, fuel cells, solar cells) ・Medicine And so on. Technologies related to fine particles "Nanotechnology" It is called. This was also covered by the media. I think it's a familiar word. The technology for producing fine particles "Distributed Technology" It is also called. Dispersion, roughly speaking, is: "Breaking particles into small pieces" means. This is a very important science and technology. In the world, it is a sober field that is not well known. I will now write about fine particles and dispersion technology.
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特許を書くことの勧め

企業技術者としての成果は ①売上/利益が大きい製品を開発する ②特許/論文を出す があります。 ①に必要な技術と②に必要な技術は、少し違います。 ①は、高品質な製品ができて、安定生産ができること ②は、特許の権利化の範囲(請求項といいます)を説明する理屈と実験データを示すこと ②の特許の範囲は広く取るために、①よりも広い範囲の実験とその説明理論が必要です。 ①は社内のことですが、②は社外に広く公開するものですので、曖昧さが許されません。 したがって、特許を書くための研究は、実験量が増え、厳密な考察が必要となります。 技術者としては、しぶしぶ実験するわけですが、この中で、新たな重要な発見も生まれます。 技術成果を集大成するという意味でも、企業技術者にとって、とても大切なプロセスです。 特許に名前が載ることは、公的文書として記録に残りますし、子供にも自慢できます。 技術者の方は、ぜひとも、特許を書くような研究をすることにチャレンジしてください。
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企業と大学の研究の違い 2

企業の研究は、市販材料を使って実験をして、お客様が必要とする新しい製品を創ります。 化学系の場合、市販材料は、材料メーカーが独自に開発したものであれば、 詳細な化学情報を開示してくれません。 また、お客様も、製品をどのように使っているかについて、詳細には開示してくれません。 同様に、自分からも他社に対して情報開示できません。 どちらもノウハウに関わることですので、社外に情報漏洩することを恐れるためです。 つまり、ブラックボックスだらけの環境下で研究しなければならないというわけです。 大学の研究は、既知の材料を使って実験をして、新しい発見をします。 ブラックボックスがないので、すべてを知った上で研究できます。 私が企業で、最も問題に感じたのが、このノウハウを守るためのブラックボックスの弊害です。 このブラックボックスだらけの中で研究開発するのは、分からないことが多く、非効率ですし、 研究レベルも上がりません。研究者としての充実感もイマイチです。 何かいい方法はないものか?
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感性で実験する

普通は、デスクや会議室で実験計画を立て、計画に基づいて実験します。 でも、どうしても従来からのワンパターンのやり方になってしまいがちです。 そこで、たまに、目的だけ決めて、計画なしで、実験しながらその場の感覚に任せて実験します。 その場その...
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微粒子とは?

微粒子とは、言葉の通り、とても小さな粒子です。 このブログで主に取り上げる微粒子の大きさは、 数ナノメートルから数百ナノメートルの大きさです。 (1ナノメートルは1mmの百万分の1) これは、今流行りの、ウイルスと同じ大きさのイメージです。 一般のウイルスで、約10~300ナノメートルぐらいの大きさ、 新型コロナウイルスは、約100ナノメートルです。 実は、皆さんの周りに、 微粒子を使っているものは、とてもたくさんあります。 例えば、 ・塗料 ・インキ(インクジェットも) ・プラスチック用着色剤 ・筆記具 ・電子材料(テレビやスマホも) ・化粧品 ・電池(リチウムイオン電池、燃料電池、太陽電池も) ・薬 などなど。。。。。 微粒子に関わる技術は 「ナノテクノロジー」 と呼ばれています。 こちらは、マスコミでも取り上げられたので、 馴染みがある言葉と思います。 微粒子をつくる技術は、 「分散技術」 とも呼ばれています。 分散とは、大雑把に言うと、 「粒子を小さな大きさにバラバラにする」 という意味です。 この技術は、とても重要な科学技術なのですが、 世の中的には、あまり知られていない、地味~な分野です。
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企業と大学の研究の違い「常に同じものを製造」

就職希望の理系の大学生の方から 「企業ではどのような研究のやり方をするのですか?」 「大学と企業の研究の違いは何ですか?」 という質問をよく受けます。 学生さんにとって、就職して知らない世界に飛び込むのは、 かなり不安なことと思います。 昔...
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機械と化学

分散では、 ①機械で粒子を物理的に小さく砕く  → 機械工学 ②粒子の表面に分散安定化するための添加剤(分散剤)を化学的につける → 化学 のように、機械と化学の両方の作用が必要です。 染料のように、分子に溶解して反応させるのであれば、化学だけでよいのですが。。。。 機械については、設備、操作条件を検討します。 化学については、分散剤、粒子表面処理などを検討します。 やるべきことが多いです。。。大変だー。。。