企業から求められる技術者の研究の目的は、ビジネスの利益(お金)です。
ゼロをイチにする新規事業の場合、お金にするのは、とても難しいし、とても時間がかかります。
私の場合、ゼロから始めて、ある程度の売り上げになるのに、10年はかかりました。
技術の他に、原料、設備、利益、お客様の需要、など多くの課題をクリアしないといけません。
時期的なタイミングもあります。
技術者は、職人と商人の器量を兼ね備えた「職商人」(しょくあきんど)にならなければなりません。
職商人とは、モノづくりに打ち込む「職人」であると同時に、
そのモノをお客に自ら売る「商人」でもあります。
モノを作って売るという行為は、買って使ってくれる人がいなければ成立しません。
そろばん(電卓)片手に、ビーカー(実験)を持つイメージですね。
お客さんに自分から飛び込んでいって、腹を割って話す。お客さんと一緒に開発する。
新規事業をビジネスにするのは、先が読めず、霧の中を進むようなものです。
それぐらいして、はじめて売れるモノができると思います。
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