小さく分散した粒子の大きさを粒子径で表します。
測定方法は、
①光の散乱、回折を使って光学的に測定する方法
②電子顕微鏡で粒子を観察する方法
などがあります。
粒子を小さいものから大きいものに並べて、全体の50%番目の粒子径をD50といいます。
10%がD10、90%がD90です。
一般的に粒子径の代表値としては、D50を使うことが多いです。
D90は粒子径の大きい部分の指標として使います。
実は、粒子径の大きい部分は、凝集や光透過阻害の原因になる場合が多いので。
①②とも粒子を含む液をかなり希釈して測定します。
粒子濃度が高いと、①は光が透過しないですし、②は粒子が重なって観察できません。
ですので、希釈によって分散状態が変化しないかを考慮しなければなりません。
粒子径は品質、性能に大きく影響します。特許請求項で規定されることも多いです。
粒子径の定義、測定条件などをきちんと理解/検証して活用する必要があります。
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