実は、磁気テープと、リチウム電池の電極は作り方が似ています。
磁気テープは磁気材料の粉、
リチウム電池は電極材料(リチウムを出す材料と貯める材料)の粉
を樹脂や溶媒と混ぜてペーストにして、これをフイルムに塗工して作ります。
どちらも、
①高粘度液に粉を微粒子に分散する技術
②均一に膜厚一定で塗布する技術
という、重要な共通技術を持っています。
時代的には、磁気テープの需要が減ってきた時期に、ちょうどリチウム電池が登場したため、
磁気テープの技術者や製造技術が、うまい具合にリチウム電池に展開しました。
電子材料の分野では、新しい材料開発が注目されがちですが、
①②のような材料を実製品の性能に生かすための、縁の下の技術と技術者も重要なのです。
もっと注目されてよいと思います。
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