顔料は、無機顔料と有機顔料に大きく分類されます。
無機顔料の多くは、金属の酸化物や炭酸化物です。
例 酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、紺青、群青、マイカ、タルク、カーボンブラック など
顔料表面に、水酸基やカルボキシル基などの極性基が多く存在し、
そのため、極性の分散媒に濡れやすいです。
また、この極性基は分散剤の吸着点になりやすいです。
一方、有機顔料は、ベンゼン環を骨格とする非極性分子が重なった結晶であり、
極性基をあまり含みません。
一部極性基はありますが、結晶化度を高める、相互作用基として働くことが多いです。
したがって、分散媒体に濡れにくく、また分散剤が吸着しにくいため、
分散安定化が悪いことが多いです。
これを補うために、顔料表面に様々な表面処理が行われています。
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