Z3988GX64Q 有機顔料、無機顔料の違いとは? | 微粒子ブログ  fine particle blog

有機顔料、無機顔料の違いとは?

顔料は、無機顔料と有機顔料に大きく分類されます。

無機顔料の多くは、金属の酸化物や炭酸化物です。

  例 酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、紺青、群青、マイカ、タルク、カーボンブラック など

顔料表面に、水酸基やカルボキシル基などの極性基が多く存在し、

そのため、極性の分散媒に濡れやすいです。

また、この極性基は分散剤の吸着点になりやすいです。

一方、有機顔料は、ベンゼン環を骨格とする非極性分子が重なった結晶であり、

極性基をあまり含みません。

一部極性基はありますが、結晶化度を高める、相互作用基として働くことが多いです。

したがって、分散媒体に濡れにくく、また分散剤が吸着しにくいため、

分散安定化が悪いことが多いです。

これを補うために、顔料表面に様々な表面処理が行われています。

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