粒子を小さく砕いて液中に均一な状態にすることを「分散」といいます。
それぞれの製品(インクなど)の目的とする品質(品質目標といいます)を達成するために、
分散をするわけです。
インクであれば、色調であったり、濃度であったり、隠蔽性であったり。。。。。
隠ぺい性よりも透明にしたい場合もあります。
分散技術を使って粒子の大きさを小さくするのですが、
粒子径を小さくすることばかりに気を取られていると、
(特に分散の初心者は)本来の目的とする品質を忘れてしまいがいちです。
例えば、隠蔽性(下地を隠す効果)が必要な場合と透明性が必要な場合では、
目的とする粒子径が違うでしょう。
隠ぺい性を出すには、ある程度の粒子サイズが必要です。(小さすぎると透明になってNG)
また、分散させるために添加する分散剤も、目的とする品質の邪魔をしないようなものを選んで、
添加量を決めていかなければいけないのです。
品質を評価して、分散を最適化することが必要なわけです。
これが「分散を使いこなす」ということ。
ということは品質を評価する実験技術も必要。。。
「品質評価できてはじめて分散技術が蓄積できる」
と言ってもいいと思います。
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