企業の研究は、市販材料を使って実験をして、お客様が必要とする新しい製品を創ります。
化学系の場合、市販材料は、材料メーカーが独自に開発したものであれば、
詳細な化学情報を開示してくれません。
また、お客様も、製品をどのように使っているかについて、詳細には開示してくれません。
同様に、自分からも他社に対して情報開示できません。
どちらもノウハウに関わることですので、社外に情報漏洩することを恐れるためです。
つまり、ブラックボックスだらけの環境下で研究しなければならないというわけです。
大学の研究は、既知の材料を使って実験をして、新しい発見をします。
ブラックボックスがないので、すべてを知った上で研究できます。
私が企業で、最も問題に感じたのが、このノウハウを守るためのブラックボックスの弊害です。
このブラックボックスだらけの中で研究開発するのは、分からないことが多く、非効率ですし、
研究レベルも上がりません。研究者としての充実感もイマイチです。
何かいい方法はないものか?
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